どのような仕事をされていますか。
ユニット型の特定施設ケアハウスで、介護課長という立場で働いています。ご入居者様の生活全般の介護、相談業務、職員のシフト管理やユニットの人員調整をしています。
シフト管理や人員調整といいますと、具体的にどういう業務をされていますか。
介護職のシフトについては、早番(7:00-16:00)、日勤(8:30-17:30)、遅番(10:00-19:00)、夜勤(16:00-翌8:30)の4パターンで勤務しています。夜勤の次の日は必ず休みなど、規則で決まっているルールもあるんですが、それ以外にも4連勤以上にならないようにとか、職員の負担が重くならないように、なるべく一人ひとりの希望を反映してシフトを組むようにしています。
人員配置でいうと、重度の方から軽度の方まで受け入れている(注:要支援1〜要介護5)施設なので、ユニットによって介護の必要な度合いなどが変わってくることがあります。
全てのユニットで安定したサービスを提供できるように、また特定のユニット・特定のスタッフに負荷が集中しないようにというところで担当職員の調整に入っています。
「親身になって相談に乗ってくれる上司」という印象があります。
すべてをサポートできているとは言えませんが、なるべく個々の職員の話を聞くようにしています。解決策を提示できることばかりではありませんが、話を聞くだけでも気持ちが軽くなるという人もいますし。
施設の性質上、10人の入居者で1ユニットと、ある程度ケア業務の担当が分かれているので、すべてのご入居者様の状況、職員の状況を把握しておくためには一人ひとりから話を聞くというのが大事だというのもあります。一つ一つのケアが、ユニットだけで完結しないようにというか。あとやっぱり、一緒に働いてくれている人のことを大事にしたいですね。
介護の仕事に就かれてから20年以上になるとのことですが、動機などがあれば教えてください。
きっかけでいうと、母が介護の仕事をしていまして。母が働いている施設に、子どもの頃からよく遊びに行ったりしていました。職業として意識しはじめたのは中学生の頃ですね。その人のためにと思って動いた結果、頼りにしてもらえたり、笑顔になってくれることが、いいなぁと思えたんですね。今もそれが仕事のやりがいです。
新型コロナの影響で、大きく変わったこともあるかと思います。どのような取り組みをされていますか。(注:このインタビューは2020年12月に実施しました)
もちろん感染予防対策は施設全体で取り組んでいますが、その一方で、ご入居者様の活動が制限されすぎないように気をつけています。出前をとっての食事会、絵はがきやフラワーアレンジメントなどの創作活動など、ユニットごとに出来ることをして、生活にメリハリが出るように努めています。
ご家族との関わりではリモート面会だったり、ご入居者様の様子を映したフォトレターを送ったりしていますね。
ご入居者との関わりで印象に残っていることはありますか。
歩行がだんだん難しくなっているご入居者様がいまして。居室のなかにトイレがあるんですが、ベッドから自分で歩いてトイレに行くというのもしんどくなってきているねと。
スタッフ同士であれこれ話し合って、居室内の手すりのレイアウトを変更したところ、前のようにご自分でトイレに行けるようになって、足の動き自体も改善されたんですね。
ご本人もすごく喜ばれて。ケアプランに沿った個別ケアを、と一言でいうのは簡単なんですが、 その方らしい生活だったり、やりたいことを支援するには、工夫と協力が大事なんだと実感しました。
どのような方が介護の仕事に向いていると思いますか。
優しい方、寄り添ってくれる方は向いているとよく言われますし、実際そうだと思いますが、他にも、興味を持って取り組んでくれる方は向いていますね。目指すところが「その方の思い描く生活の実現をサポートする」なので、そのためにやれることって実は凄く幅広い。「やってみたい」を持っている人は強いなぁと思います。
求職者の方に向けてメッセージをお願いします。
経験の浅い方でも、職場内の研修も充実していますし、専任のプリセプターも付いて一から指導しますので、ご安心ください。
やる気と関心の持ち方次第で、大きく伸び方が変わってくる仕事です。自分もできるかぎり、皆さんが働きやすいようにサポートさせていただきます!どうぞ気軽に見学にお越しください。