訪問看護
看護師などがご自宅に訪問し、 診療の補助や療養上のお世話を行うサービスです。

日頃より、地域の皆様ならびに関係各機関の皆様より賜るご厚情とご支援に、心より深く御礼申し上げます。
私たち一般社団法人ひかりは、「地域の中で、ささやかでも確かな“ひかり”でありたい」との思いから、令和二年に24時間365日体制の訪問看護ステーションを開設いたしました。 これまでの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。制度の壁、人材不足、目の前の命への責任の重さ。立ち止まることも、戸惑うこともありました。しかしその都度、地域の皆様の声に背中を押され、共に歩む仲間の存在に支えられて、私たちは今日まで歩みを止めることなく前を向いてまいりました。
令和五年には、居宅介護支援事業所を立ち上げ、多職種連携による在宅支援の体制をさらに広げております。 いま、2025年を迎え、日本は「団塊の世代」のすべてが75歳を超える新たな時代に入りました。高齢化率は30%を超え、2050年には国民の四割が高齢者となる――未曾有の高齢社会が、確かな足音を立てて迫っています。
「国民の二人に一人が高齢者」と言われるこの未来において、病院中心の医療や、若年層の支えを前提とした社会保障制度は、もはや限界を迎えつつあります。これからは、私たち一人ひとりが、支える側にも支えられる側にもなり得る社会の中で、生き方や死に方を問い直す時代がやってくるのです。
では、その中で、在宅ケアはどのような進化を遂げるべきなのでしょうか。
医師、看護師、療法士、介護支援専門員、ソーシャルワーカー等――多様な職種が知恵を寄せ合い、地域のあらゆる社会資源とつながりながら、暮らしのそばで人を支える。病院ではなく、生活の場で医療と介護が機能する。そうした地域包括ケアの理念の具現化が、今まさに求められています。
私たちはこの現場に身を置きながら、「仕組みをつくること」と「人を支えること」を、日々の実践の中でつないでいく覚悟をもっております。 誰もが願うのは、人生の終わりを、無機質な病院や施設の天井を見ながらではなく、懐かしい家の匂い、家族の声、穏やかな日常の中で迎えることではないでしょうか。
私たちはその想いに寄り添い、最期までその人らしく生きることを支える伴走者でありたいと願っています。 この国の未来は、誰かに委ねるものではありません。 それをかたちにしていくのは、現場に立つ一人ひとりの意志と実践です。 在宅の現場から、命の現場から、 私たちはこれからも、誠実に、まっすぐに、一歩ずつ歩んでまいります。 どうかこれからも、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和七年 若葉の候
一般社団法人ひかり
代表理事 頓宮正樹
(看護師/介護支援専門員/精神保健福祉士)
この度、ケアステーションひかりの所長に就任いたしました、小野貴代と申します。
病院勤務を経て、2 年前に訪問看護の世界に足を踏み入れました。まだまだ未熟者ではございますが、皆様のお力添えをいただきながら、地域で暮らす方々の生活をサポートさせていただきたいと考えております。
私は、緩和ケア認定看護師の資格を取得して12年、「緩和ケアを当たり前にしたい」という思いで働いてまいりました。緩和ケアとは、生命を脅かす病気や症状を抱える患者様とそのご家族をサポートするケアであり、痛みや苦痛を和らげ、生活の質(QOL)を向上させることを目的としています。心地よく穏やかに過ごせるように支援し「最期まで自分らしく生きる」ことが実現できるよう、精一杯お手伝いさせていただきたいと考えております。
病院勤務時代「家に帰りたい」という患者様の願いが叶わないことが多くありました。その時は、在宅ケアの力を知らなかったため、仕方がないことと感じていました。しかし今振り返ると、地域の皆さまとの連携によって、多くの方々が「住み慣れた家で過ごしたい」という希望をかなえることができたのではないかと確信しています。この経験を胸に、私は「いつでもおうちに帰ってきてください、私たちがいます」と言えるように、知識や技術を日々向上させていく所存です。
今後とも、どうぞご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます
令和7年 春彼岸の頃
ケアステーションひかり
所長 小野貴代
(緩和ケア認定看護師)
居宅介護支援事業所 管理者の後藤です。
私は2000年の介護保険制度創設以前から介護の仕事に携わり、主任介護支援専門員として、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所でケアマネジメント業務に取り組んでまいりました。
これまで多くの方々との出会いを通して、「その人らしい暮らし」を支える支援の大切さを学んできました。
現在は、これまでの経験をいかしながら、地域包括ケアの中で安心して暮らせる環境づくりに努めております。
ご利用者さま一人ひとりの想いに寄り添い、誠実で温かい支援を行うことを心がけています。
これからも、地域の皆さまに信頼される事業所として、丁寧なケアマネジメントと人を大切にする姿勢を忘れずに歩んでまいります。
今後ともご指導・ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和5年晩秋
ケアステーションひかり居宅介護支援事業所
管理者 後藤佐智子
(主任介護支援専門員・介護福祉士)