ごあいさつ

「恕の心(思いやりの心)」

初代理事長は、戦後中国から引き揚げてきた後、当地出身の初代施設長と家庭を築き、小さな診療所を開設しました。
晩年になり二人は、お世話になった地域の皆様への恩返しにと、高齢者介護施設を創設する決意をしました。

多くの皆様のご協力のもと、昭和56年8月1日 山ノ井川のほとりに「特別養護老人ホーム山ノ井荘」を設立しました。

開設当初の職員の多くは近所の主婦の方々で、皆さん初めてのことばかりで大変な思いをしながら、時には喜び・泣き・悩みながらボランティア精神をもって、思いやりの心で利用者の方々のケアに当たったそうです。

そして現在、私達は心身の障害により在宅での生活が困難な高齢者に、日常生活のお世話・機能訓練・健康管理・レクリエーション等を提供し、心からここに来て良かったと思っていただけるようなケアを目指して、日々研鑽に努めています。

現在少子高齢化の時代と言われていますが、今後状況はさらに進行し、需要と供給のアンバランスはさらに増大していくと思われます。介護職員の負担軽減のため、介護ロボットと呼ばれる機器の使用が増すことでしょう。しかし、いつの時代においても高齢者ケアで最も大切なことは、思いやりの心ではないかと思います。

これからも私達は「恕の心(思いやりの心)」をモットーに地域の方々のために介護の仕事を行ってまいります。どうぞよろしくお願い致します。


社会福祉法人 山ノ井会
理事長 江崎 泰之