レモンの里取り組み

レモンの里は、ボランティアの方々の力で運営しています。

お年寄りが 普通に・あたりまえに 暮らすために、ボランティアの方々の力が必要です。
お年寄りと一緒に遊ぶ感覚でご参加ください。

基本方針

健康とオープンを私たちの願いとしています。 認知症をお持ちのお年寄りでも、普通のお年寄りと同じように生活をしていただく事を最終目的とし、職員自身が『自分が高齢になったときには、レモンの里で余生を送りたい』と考えられる施設でありたいと願っています。

運営方針

鍵をかけない工夫。
自由な雰囲気づくり。(ルールよりマナーで生活)
健康づくりのための工夫。
地域との交流を通じて、社会生活の継続。
職員が安心して働ける職場作り。

マニュアル

緊急対策以外はマニュアルを作成していません。・・・これは、マニュアルを作れば、入居者の個性・特性を弱めてしまい、個々の方々のニーズに応えられなくなるためです。
職員も、個性を活かして介護にあたり、それぞれの良さを発揮して欲しいからです。
マニュアルが無ければ、職員から活発な意見が出てきます。・・・ケアプランが作成される前に、きめ細かな対応が出来ます。

呼称

職員は一切肩書を呼称に使っていません。
施設長・ホーム長・主任などと呼ばずに、職員全員がお互いに『さん』付け『ニックネーム』で呼び合っています。したがって、ネームプレート・制服・上靴も使用していません。
これで、職員と入居者さんとの距離感が縮まります。

見学等

見学はどなたでも、いつでも歓迎です。
午前9時から午後6時まででしたら、予約なしにお越しください。
夜の見学をご希望の場合は、前もってご連絡ください。
ありのままの生活をご覧ください。

食事

入居者と職員が協調して食事を作ります。そして、入居者・ご家族・職員・来客も同じものを、同じテーブルでいただきます。
これで、自動的に安全性・栄養価・塩分・糖分などが保てます。
また、食事の質の確保が出来ます。

  • 【だし・お茶・米】
    ダシは、カツオなどの削り節から取り、化学調味料を使いません。 お茶は、上茶・番茶・ほうじ茶・コーヒー・紅茶・ココアなど各種使います。 米は、地元の生産者のコシヒカリ玄米を購入し、都度精米しています。 ※だし・お茶・米は料理の基幹となるもので、おろそかには出来ません。
  • 【食材】
    魚・野菜は市内の市場で仕入れます。週3回入居者さんと買出しに行きます。 魚はウナギ以外は天然物にこだわり、トロ箱単位や、一匹丸ごとの大型魚も購入しています。そして、レモンの里で、入居者さんの目の前で捌いて、サシミや切り身にして食べていただいています。
    魚は骨付きで食べていただいています。落ち着ける雰囲気であれば、骨付きの魚も食べていただく事が出来ます。
    野菜は魚同様に、地場のものを出来るだけ使用しています。 自家菜園のナスやキュウリ・ウリ等はヌカ漬けにもして、歯ごたえを楽しんでいただいています。
  • 【外食】
    名古屋・大阪・上野などへも出掛け、手打ちそばやテンプラなども楽しみます。
    奈良行きでは、奈良ホテルでの季節弁当やコーヒー。薬師寺では中華料理のコースなどを楽しんでいただきました。
    津市内では食堂やラーメン店、回転寿司にも行きます。
    昨年12月には、入居者・ご家族・職員全員で夜のフランス料理のコースも楽しみ、家族間の交流にもなりました。
    喫茶店でのコーヒー・ケーキのティータイムにもよく行きます。
  • 【デッキでの食事】
    気候のよいときには、オープンデッキで昼食・夕食を楽しみます。夕日を見たり、季節感を楽しみます。

ガーデン

約200坪の自家菜園では、青シソ・レタス・トマト・スイカ・ピーマン・ネギ等が採れます。
果樹は、レモン・ハッサク・リンゴ・プラム・ヤマモモ・イチジクなどが目と舌を楽しませ、季節感が五感の刺激に役立っています。
果実は、ジャムになったり、焼酎で漬けたり、お菓子作りにも役に立っています。

<健康づくり・生活>

体操・リハビリ

食事前に、入居者さんをリーダーに、ユーモラスで体全体を動かす体操を行っています。
リハビリはとくにメニューを決めていません。  生活そのものがリハビリと考え、食事作り・洗濯・外出をしています。
ふるさと訪問・北海道旅行・コンサート・博物館など、外出の機会が普段の生活の張りにつながっています。
自家用マイクロバスで、いつでも出掛ける事が出来ます。

外気

外気に触れる事が大切と感じています。
デッキやガーデンで、夕日・雨・風・星・月を見たり、虫の音、果樹や野菜に触れる事で、いのち・いぶきを感じてもらえます。

身だしなみ

美容院の先生と美容師2名が1カ月おきに出張してくれます。
入居者は、それぞれの方の、好みの髪型に整髪してもらっています。
整髪後はみんなのティータイムになっています。

入浴

レモンの里では、おひとり毎に、お湯を全部入れ替えています。
職員にとっては、湯を抜く…入浴してもらう…浴槽を洗剤で洗う…湯を入れる、という作業が大変です。
しかし、衛生的にも安全で、気持ちよく入浴していただけます。
何よりも、皆が一番風呂ですので、入浴の順番争いがありません。

音楽

入居者全員が音楽好きで、いつも一緒に歌を楽しみます。
但し、子供だましの歌でなく、唱歌・歌曲として正統派の歌い方をしています。手拍子はありません。BGMは流れていません、自然発生的に歌を歌い、楽しまれています。

投薬

最良の内科薬は『良い食事』
最良の精神安定剤は『良い環境』
この考えで、減薬に努めています。
内科薬は、ほぼ半減しています。難病といわれる膠原病・糖尿病・むくみが治った方が見えます。風邪に強い体質作りが出来ています。
精神安定剤も、ごく一部の使用にまで減少しています。
睡眠薬も、半減しています。

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