認知症の人とそのご家族のいささかの力になりたいと、平成7年5月にデイサービスを始めて20年になりました。
事業所を「なごみ園」としたのは「介護の場、生活の場は心なごむ場所でなければならない」という先達の言葉に出会い、共感できたからでした。
そして私共介設職員は、人生の晩年を人としての尊厳を持ち、その人らしい生活を送ることで、穏やかで心なごむ時間を過ごされますようにと願う初心をいつも心に留めていたいとの思いがあったからでした。
これまで沢山の方々にご利用いただき、楽しい時間を共有させていただきました。
常に優しさ、常に勉強を心掛けなければならない厳しい仕事ですが、「『なごみ園』で生活できて良かった」と言って下さり逝かれた方々の笑顔に励まされて、これからも努めてまいります。
ご近所、地域の方、ご家族の方、そしてかつて「老いと障がいに学ぶ会」を月1回開かせていただいていた12年余りの間無報酬で講師を引きうけて下さった方々、カレーライスをつくるなどお手伝い下さった方々、多くの皆様のご協力の上で成りたっている「なごみ園」です。
現在介護を取りまく環境から考えても、今後益々皆様のお力を必要としています。
人を相手にさせていただく大切な仕事、理事長はじめ、役職員一同誇りを持って努めてまいります。
今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。
なごみ園 施設長
杉永 益子