ごあいさつ
株式会社百笑一輝
代表取締役 大津清次
2014年5月に、柑橘の有機栽培農家集団である地域協同組合無茶々園が母体となって㈱百笑一輝を設立しました。百歳まで元気で笑顔の絶えない、人生の完成期を輝いて過ごしたい、過ごしてほしいという思いと、福祉という異業種に農家が参入するというのは、無茶苦茶だが、もともと百姓は、100の仕事をしながら自立した事業者なのだから、やらなければいけない、そう決心して立ち上げました。命名の際には「百姓一揆」は、必ず潰されるから違う名前の方がいいと反対意見もありましたが、字と意味が違うのでつぶれないと押し切りました。
無茶々園グループは、2020年ビジョンとして、「F(食料)E(エネルギー)C(福祉)W(雇用)の自給による町づくりの推進。」を掲げています。福祉の原点は40年前の設立の理念である「エコロジカルな町づくり」にあります。
近代農業への疑問から農家らしい暮らし、生き方の探求を自問し、有機農業・産直運動に出会いました。そして産直という武器を(価格決定権)手に入れることができ、産直運動・生協運動の成長と共に無茶々園も歩んできました。その取り組みの中で、消費者の皆さんからたくさんのことを教わりました。「せっけん運動」「環境問題」「地域づくり」「共感」など物売りだけではなく、世の中を良くしよう!世の中を変えようという市民運動でした。
そして40年が経過し、農家の仲間は明浜町の約3割、メイン集落の狩浜地区の約7割に無茶々園の園地は広がり、非農家の若者集団のファーマーズユニオンが自立し、地域の担い手となりました。そして海の生産者や地域住民と連携し、環境活動・福祉事業に挑戦していることは、単なる農業団体ではないなと消費者の共感を呼んでいます。これが、無茶々園40年の成果です。
2016年4月、廃校になった狩江小学区跡地を地域住民とともに有効活用し、福祉・加工・民宿などの仕事おこしの拠点にし、日本一の町づくりを目指そう考えています。いよいよ、我々市民の出番なのです。世の中を良くしたい、地域を良くしたい、夢を実現したい。そうです、10年、20年後の子どもたちのためにも、一人一人がより良い社会の実現に邁進しなければいけないと思っています。私たちは、福祉のみではなく、総合福祉拠点として、住民が必要とする仕事を起こし、自らが起こし、子供からお年寄りまでもが安心して暮らせるそんな地域を創造する組織でありたいと考えています。
地域協同組合無茶々園の「福祉理念」
「共に生きる」「共に働く」「自宅で最期を迎える」
いよいよ本物のエコロジカルな町づくりがスタートした。ゆりかごから墓場まで、地域の必要とする仕事をおこし、地域の雇用拡大、そして「ピンピンコロリ」を合言葉に、元気で活き活きした高齢者が活躍し、子供たちに誇れる夢ある田舎にしよう。
元気なうちは人に役立つ仕事を全うし、地域や社会に貢献する。困ったときはお互いに助け合う。そんな21世紀型運命共同体(班・ゆい)を再生し、町づくり・地域福祉の拠点を目指す。
大切にしたいこと
- 介護予防を重視します。寝たきりにならない、させない。そのための仕事・役割づくりを行います。
- 人生の最後は、できる限り自宅で、当施設で安心して死を迎えられる努力、看取りを行います。
- 利用者本位のサービス(利益本位に走らない、適当な利益)を行います。利用者からの依頼はできるだけ断らない。
- 主体的な働き方、話し合いを重視し、人の成長を促す運営を大切にします。
- 3つの協同(利用者・家族の協同、地域の人たちとの協同、働く仲間との協同)を大切にし、共感の経営を行います。
なぜ、住宅型有料老人ホーム事業・デイサービス事業所なのか
- 国民年金でも安心して老後を送ることができる特養と在宅の中間施設としてニーズの高い住宅型有料老人ホーム・デイサービス事業モデルを成功させる。
- 困ったときに利用できる体験宿泊サービスを併設し、家族の負担軽減を行う
- この施設を地域の困ったことなどの仕事おこしと介護予防の拠点とする。
- 事業として行うことを優先し、運営資金の確保をする。