ごあいさつ

団塊世代の全てが後期高齢者である75歳を迎える2025年に向けて、高齢化の進展は主に都市部を中心に爆発的スピードで進展することを踏まえて医療や介護の提供体制の見直しが求められています。

医療・介護サービス提供体制の姿として、「病院完結型」の医療から、住み慣れた地域や自宅での生活のための医療、地域全体で治し、支える「地域完結型」の医療と地域包括ケアシステムの構築が叫ばれています。

地域包括ケアシステムは、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される社会の構築を目指したものですが、そのなかで、社会福祉法人は、強みである地域の課題解決に向けた“ソーシャルワーク機能”の発揮とともに、特別養護老人ホーム等の施設を運営する社会福祉法人に対しては、365日・24時間介護スタッフが常駐する施設機能を有用な地域経営資源として期待されています。

当法人は、平成14年10月より大阪府堺市において特別養護老人ホームを始め、各種高齢者介護事業を運営してきました。これまでの運営実績を活かし、まだまだ介護施設が不足している大阪市において、平成29年4月に「特別養護老人ホーム クレーネ大阪(所在:此花区春日出北1丁目22番3号、施設種別:特養入所100床、短期入所10床、デイサービス、居宅介護支援事業所併設)」を開設致しました。

堺市のみならず大阪市における特養待機者の緩和の一助となり、広い意味での地域福祉の向上に貢献できればと考えます。

 

理事長 沼谷 勝之