令和8年度施設運営方針
昨年3月31日に大清水地区から稗返地区に移転して一年が過ぎようとしています。
小高い山から平地に下りてきて最新の設備の下、快適な生活を送っております。
移転直後の4月12日には盛大に「お祝い会」を開催し、法人役職員・関係者、ご利用者、ご家族と一緒に完成をお祝いしました。
新施設2年目(さざなみ学園創設41年目)を迎えるに当たり、施設運営方針を話させて戴きます。
昨年度1年間新施設で生活をして、改めて土地・建物・設備の快適性を実感しているところです。
ご利用者、職員にとって「住みやすい」「活動しやすい」「働きやすい」環境になったと思います。
昨年度は68名からのスタートとなり14名(内3名は男性)の新規ご利用者を受け入れました。
女性フロアにおいては環境に慣れるのに時間がかかり、落ち着かいな状況が今も続いておりますが、
中途採用職員や「技能実習生(女性4名)」の配属により、年明け1月頃から日中活動も以前の状態に戻りつつあります。
ご利用者様の平均年齢も新入所者の若年化により「56.3歳」と、昨年度の「57.9歳」より1歳程若返りました。
さざなみ学園では19歳から87歳までの方が利用されていますので、「年齢」や「障害特性」「能力」等それぞれの方に適した支援を提供できるよう、
又、新規に利用する方に選んでもらえるよう活動プログラムを考えていきたいと思います。
「短期入所」においては、専用床が男女各3床ずつあるので、昨年度も新規やリピーターは複数おりました。
今年度も積極的にアナウンスをして稼働率を上げるよう頑張って参ります。
施設行事におきましては、コロナ以降中止していたお盆や年末年始の東京送迎(バスをチャーターして)は、
前年度再開しご家族やご利用者の皆様に喜んで戴けました。
今年度は感染対策を講じながら「さざなみ秋祭り」に近隣の方を招待したり、
こちらから「地域行事」や「福祉施設のお祭り」等に出向いたりしていきたいと思います。
令和8年度から全ての入所者に対する地域生活への移行等に関する意向確認や地域移行等意向確認担当者の選任・指針の作成について義務化されます。
意思決定ガイドラインを踏まえ、日常生活上の意思決定支援だけではなく、
社会参加も含めた活動に重きを置いた意思決定支援が行われるよう、職員に対して研修等を通して意識変化を図っていきたいと思います。
以下に8つの重点目標を掲げました。
1.重点目標
(1)人権擁護・虐待防止の徹底
絶対に虐待は許されません。
改正された「虐待防止の指針」に基づき、「虐待防止・人権擁護委員会」を中心に、
研修等を通じて職員教育を徹底し、「不適切支援撲滅」について学び、関わり方(対応)を検討します。
- 虐待防止自己チェック表(県の知的障害者福祉協会:人権倫理委員会作成)による「主観的評価・客観的評価」の定期調査の実施(年1回)。
- 「虐待の芽(不適設支援)チェックリスト(20項目)」の中から月間目標(4つ)を掲げ、毎月「自己評価」と「部署内評価」を実施し、お互いに注意できる環境を構築する。
- 内部研修や外部研修を通して、人権意識の高揚を図る(年複数回)。
- 不適切支援に関して検証を行う(毎月)。
- 「身体拘束の適正化のための指針」に基づき、身体拘束の定期的な見直しのための会議、職員に対し、身体拘束等の適正化のための研修を定期的に実施する。
(2)利用者サービスの質の向上
ご利用者やご家族に対して満足のいくサービスを念頭に、「利用者主体」のサービスを心掛ける。
-
新施設の日課の見直し
- 幅広い年齢層を鑑み個人個人のニーズに応じた支援プログラムを構築していく。
-
個別支援計画の質の向上。
- 個別支援計画が「形式的」にならぬよう、職員全体で課題可決に向けて取り組んでいく。作成に当たってはご利用者も参加(難しい場合はご家族)してもらう。
- 質の向上のための勉強会を定期的に開催する。
-
意思決定支援を尊重(理解)するための学習会の開催。
- 地域生活移行を尊重(理解)するための学習会の開催。
-
行動支援計画作成スキルを磨く。
-
日中の活動を保障し、潤いのある生活がおくれるよう、心身状態に応じたプログラムを整備する。
定期的なボランティアや音楽療法を取り入れ生活の質を上げる。
-
「令和8年度東京都障害者支援施設等支援力育成派遣事業」で専門職員を派遣して戴き、
「行動障害」「高齢者」等に対する支援力を上げていきたい。
(3)リスク管理
自然災害、感染症、情報漏洩、事故等あらゆるリスクに備え、利用者や職員の安全を保障する体制を構築する。
- 毎月の防災訓練(火災・地震・風水害)。
- 神奈川県相模原市の「障害者支援施設津久井やまゆり利用者殺傷事件」を受けて、年1回の防犯訓練実施。
- 感染症対策(マニュアル見直し・内部研修等)。
- 個人情報セキュリティ対策の強化(定期的な検証及び見直し)。
-
感染症及び災害に係るBCP(業務継続計画)の具体的内容を職員間で共有すると共に、
平常時の対応の必要性や緊急時の対応に係る理解の励行を図る目的で、年2回の「研修」「訓練」を実施する。
(4)職員の資質向上と人員確保・育成
さざなみ学園の運営を支えるのは、職員一人ひとりの福祉に携わる人間としての「倫理観」「専門的知識・技術」「気づき」です。
自分の仕事に責任を持ち、自信を持って支援しなければなりません。
そのために、階層別にOJT(職場を通じての研修)やOFF-JT(職務を離れての研修)を積極的に企画していきます。
人員配置は現時点で「1.7:1」ではありますが人材確保が難しい社会情勢です。
以下に記した様々な媒体を通して良い人材を確保できるよう努め、職員面談、研修や教育・人事考課制度を使った「育成」「教育」を通し、
働きやすい職場環境を作り「定着」を図っていきたいと思います。
- 資格取得助成(法人研究助成制度)。
- キャリアパス支援(階層別研修)。
- 人事考課の導入(年2回)。
- 様々な媒体(ハローワーク、学校訪問、求人広告・就職サイト、派遣・紹介等)を使った求人。
- 「職場環境改善」に向けた取り組み。
- 研修制度の充実(OJT/OFF-JT)。
- 施設長との定期的な面談。
(5)サービス内容の検証・改善
- 「東京都福祉サービス第三者評価」を毎年受審することにより、ご利用者のニーズを把握し、今後の良質なサービスにつなげる。
- 「サービス向上委員会(小委員会)」「サービス調整会議」「企画運営会議」「職員会議」「ユニット会議」「フロア会議」等での検証・改善。
(6)ご家族との連携と深い信頼関係の構築
利用者支援において、ご家族との信頼関係は必要不可欠です。
必要に応じて施設側から情報を発信し、風通しの良い関係構築を図っていく。
- 面会日(通常面会、全体連絡会、行事、懇談会等)を通して、相互の「情報交換」「交流・親睦」を深める。
- 東京へ帰省する方に関しては、こちらで設定した日にバスチャーターでの送迎(お盆時期・年末年始)を継続して実施。
- 必要に応じた情報の提供(電話・郵便・ホームページ・インスタグラム・広報誌・げんき通信等)。
(7)住環境の整備
新施設開設に伴い住環境の整備は整いユニット毎の支援を行っている。
穏やかな生活がおくれるよう一人ひとりの心身の状況に応じた環境を整備していく。
(8)地域貢献事業の推進
地域に根差した福祉事業を展開する上で、地域のニーズを把握し、
「障害者支援施設:入所施設」としての機能・技術を活かしたサービスを提供する。
又、備品等の貸し出しも行う。
-
地域のニーズとして「短期入所」を希望される方が増加している。
新施設においては、専用床6(男女各3床)となってます。
地域の方のレスパイトケア等にご利用いただければと思います。
- 近隣イベント(販売・見学等)に参加し交流を図る。
- ボランティアや学生(実習生)の受入れにより、将来の福祉の担い手の育成を図る。
-
「自立支援協議会」「東北南ブロック関連施設(東京都委託施設)」「関東東ブロック(東京都委託施設)」と連携して災害時の協力、
地域生活移行等に関して、定期的に情報交換を行う。