あすと浪漫座のこだわり

「あすと浪漫座」(サービス付き高齢者向け住宅)は、「建物の外観や庭などはみんなの物である」というイギリス文化の考え方に共感し、ここで生活する方だけでなく、近隣地域の方々にも愛されるような外観イメージといたしました。

また、建物だけでなくご入居されている高齢の皆様と同じような時代に生まれた たくさんの古いアンティーク家具や照明がかざられ、懐かしい安らぎと和みの空間を生みだしました。

ご家族やお友達をお招きしたくなる、気心の知れたホテル暮らしのようなライフスタイルを、ぜひお楽しみください。

オーナーのつぶやき

最新のつぶやき…

【浪漫座はバラがお似合い‼】2019.07.26

あすと浪漫座の玄関エントランスには、毎週土曜日になるとバラを中心にしたアレンジメントフラワーが飾られる。ウィング本社ビルの道向かいにあるバラ専門のフラワーショップ「ローズ・ストーリー」さんが毎週とても素敵にアレンジして飾ってくれている。
ブリティッシュ館なので館内のあちらこちらにバラのアートフラワーが置かれているが、やっぱり生の薔薇の威力は特別だ。訪れるお客様の誰もの目を惹きつけている。

イギリスの国花は赤いバラ。この由来は世界史上でも有名な「バラ戦争」にある。15世紀に白バラをシンボルとするヨーク家と赤バラをシンボルとするランカスター家が王位継承をめぐって激しい戦いを繰り広げ、戦いの結果ランカスター家が勝利したので赤いバラが国花になったようだ。

ともあれイギリス人は昔からガーデニング好き。イギリスのどこの町を訪れても家々の窓辺やお庭にはいつもたくさんのバラや花が植えられていて、観光客にも楽しませてくれる。中でもエレガントな見た目が特徴のイングリッシュ・ローズはたくさんの人に愛され、今では200種類以上が誕生するなど、世界中で愛されている。

あすと浪漫座は、美しいバラの色彩と薔薇の香りで心から皆様をおもてなししていきたい。

【アンティークの魅力2】2017.5.10

「アンティーク家具」の正しい定義があるのかどうかは知らないが、主にイギリスや フランスなどのヨーロッパで、おおよそ 1900年代前半~1970年代に作られた家具のことを言うようです。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、最近少しずつその魅力にはまっていく人が増えているように思います。

そもそも物を大切にするイギリスやフランスなどヨーロッパでは、簡単に物を捨てるという習慣がありません。自分が必要でなくなったものは、次に必要とする人によって大切に使い続けられることが当たり前なんです。そうやっていろいろな人に愛されて長い年月を経たものが独特の風合いを醸し出して「アンティーク家具」の魅力となっています。

【アンティークとの出会い】2017.5.16

平成24年のある日のこと。東日本大震災の被害からようやく立ち直って、前に向かって進んでいこうと決意。名取市の那智が丘の高台に、足湯のあるデイサービスを作ろうと思い鳴子温泉の旅館・ホテルの足湯を見学した帰り道、道沿いに「ANTIQUE」の看板を見つけました。

どんなお店だろうと恐る恐るドアを開けると、古びれたテーブルや家具が所狭しと並んでいました。アンティークのことも家具の価値も何もわからないので、家具につけられている値段が高いのか安いのかさえもわかりませんでした。手頃な大きさの、猫足の3点テーブル(ネストテーブルという名前だということを教えていただきました)だけ購入して後で自宅に届けてもらうことにしました。

1か月ほどしてそのネストテーブルが届きました。正直その姿にビックリしました。お店で見た時とは見違えるほど綺麗に修復されていて本当に素敵な家具になっていました。この時初めて「アンティーク家具」というものの魅力が私の心に宿ったように思います。

【修復しながら、ずっと使い続ける家具・・・人間も同じかな?】2017.5.30

ほとんどのアンティーク家具は、100年近くまたはそれ以上の年月を刻んでいます。 どんな物でも100年経てばアンティークになれるかというとそうではありません。

安価な材料で簡単な工程で作られた物は、ほとんど修復することができないので長い年月の中で自然に廃棄されていきます。本物の素材を使って、きちんとした工程で丁寧に作られ、大切に使われ続けた物だけがアンティークとして残っていきます。

アンティーク家具に使われている美しい木目の木材などは、今の時代ではほとんど手に入らない物ばかり。手作りの時代だからこそ出来た職人さんの工芸技術にも目を奪われます。そのようにして大切に作られた家具は、何回でも修復・補修することができます。アンティークを商売として取り扱うショップの方々は、このリペアという修復の技術も学んでいます。新品同様に直すのではなく、本来の素材そのものの良さを生かしながら年月が刻んだ傷などの風合いも大事にして修復していくと、この世にたった一つの愛着のある素敵な家具となって甦ってまいります。

高齢者介護の仕事に従事させていただいている私には、幾多の荒波を乗り越えてこられて90歳100歳を迎える方々こそアンティーク家具のような本物の貫禄の持ち主のように映ります。老化や病で弱ってしまった部分を上手に修復して大切に関わっていけば、まだまだその方の輝きを維持していくことができると思っています。

そうした気持ちから、「あすと浪漫座」には館内のあちらこちらに”アンティーク家具”を置かせていただきました。どうぞお楽しみください。

【イギリス風の建物 その1】2017.6.6

「あすと浪漫座」のある”あすと長町地区”は仙台の副都心と言われる長町駅東側の新しい街並みです。仙台市立病院や北欧家具のイケア、スーパーやドラッグストアなど各種の店舗や施設に加えて、多くの医療機関も次々と建てられ利便性の高い注目のエリアになっています。

しかし、その景観を見れば決してワクワクするような素敵な街並みとは言えません。 通り沿いには巨大な高層マンションが次々と建設され、日本のあちこちの都会に見られるようなコンクリート中心の味気のない街になりつつあります。

私がアンティーク家具の買い付けでイギリスのあちこちの町を回って何よりも感動したことは、小さな町であれ賑やかな中心都市であれ、どこの街並みもその景観がとても素敵だったことです。ああ、こんな町に住みたいなと思わせるところばかりでした。

不思議なことに、イギリスでは中心都市ロンドン以外で現代風の新しい建物に出会うことはほとんどありませんでした。だいたいは100年以上は経っているだろうと思われる同じようなデザインや色合いの家々が並んでいて、窓辺にはお花がふんだんに飾られ庭も美しく手入れされていました。日本の風景とはまるで違います。

その時から、自分が新しい建物を建てるとしたら、周りに住んでいる人からも楽しんでいただけるようなイギリス風の建物にしようと思い始めました。

【イギリス風の建物 その2】2017.6.21

イギリスの住宅のほとんどは、日本で言う中古物件です。築100年以上はザラです。もちろん新築物件もあるようですが、ほとんどのイギリス人には、古いジョージアン様式、ビクトリアン様式、エドワリアン様式などの趣のある中古物件が人気です。それらの中古物件を購入後、自分たちのスタイルに合わせてリフォームしていくのがイギリス人の住まい方のようです。イギリスでは、更地に住宅を建てるには、多くの許可や申請が必要となるため一般的ではなく、大半の人たちは中古住宅を購入し暮らしています。

日本との違いの理由の一つは、住宅の寿命の長さにあります。住宅の平均寿命は、日本30年、アメリカ55年、イギリス77年等と言われています。日本は、世界の先進国の中でも最も短い住宅の建て替えサイクルを持った国なんです。イギリスの家は古い古いと言われますが、なぜ古い家が多く、新しい家があまり建てられないのでしょうか?建物の寿命が長いのには、地震がないこと、レンガや石造りであるという理由があります。1666年のロンドン大火以降は、建物は石もしくはレンガ以外では建ててはいけなくなったそうです。また、古い建物の歴史的価値をとても重要視し、建物にランクをつけて、外観の変更を一切許さない条例で建物と町の景観を守っているようです。 そして、ほとんどの道路では景観条例で建物の前面の素材や色を決めていて、その変更を禁じています。ですからそうした条例が変更されない限り、町の景観は100年経っても変わることがありません。

こうしてイギリス人は家を含めた町全体の景観をみんなで大事にしているんです。「あすと浪漫座」の外観をイギリス風にしたのは、そんなイギリス人の考え方に感動した私のほんのささいな主張でもあります。”あすと長町”という希望あふれる新しい街づくりが始まったのですから、味気のないコンクリートの町ではなく、誰もが憧れるロマンティックな街にしませんかという気持ちを込めてデザインしました。

年数が経つほどに歴史の味が出てくる建物になればいいなと思っています。素人っぽく手直しを重ねながら・・・・・

【ダウントンアビー】2017.7.3

イギリスの人々はインテリアが大好きです。イギリスの各地で毎週のように開催されている大規模なアンティークフェアやどんな町や村にも必ずあるアンティークショップには、実にたくさんのバラエティに富んだインテリアが並んでいるのに驚かされます。

私たちがイギリスのインテリアと言われて思い浮かぶのは、ヴィクトリア調に代表される重厚なイメージの家具や飾り物がイメージされますが、ある方から教えられて見るようになったイギリスの歴史時代劇「ダウントンアビー」(日本でもNHKで放映されました)に出てくるイギリス貴族の生活と素晴らしいインテリアには、すっかり魅了されてしまいました。

ドラマの舞台は1912年から1925年のイギリス、ヨークシャーにある架空のカントリー・ハウスであるダウントンアビー。当時の史実や社会情勢を背景に、そこに住む貴族と使用人たちの生活を描いています。ダウントンアビーの持ち主である当主グランサム伯爵一家の貴族としての豪華な生活、暖炉・シャンデリア・絵画・重厚な家具などのインテリアの数々のみならず、お城のようなダウントンアビーの地下で生活する多くの使用人の生活ぶりや調度品の一つ一つにも目を奪われました。

ドラマ撮影の実際の舞台となった「ハイクレア城」にも足を運び、実際にドラマで使用された家具やインテリア品の実物をじっくり見ることができました。例えば、ハイクレア城のメインダイニングルームは、英国王室や貴族の館でよく使用される格式のあるヘップルホワイトの家具が使われていました。それぞれのお部屋に必ずある暖炉を飾るマントルピースもそれはそれは豪華なものばかりでした。私たちにはとても手の届く家具やインテリアではありませんが、素敵なインテリアの使い方や配置の仕方などはとても勉強になりました。

「あすと浪漫座」にお住まいになるご高齢の皆様には、少しでもこうした英国風の夢のような雰囲気の空間を味わっていただきたい、伯爵や伯爵夫人になったような気分で老後の一日一日を過ごしていただきたい。そんな思いで、少しずつ少しずつ集めてきたイギリスの調度品を館内に配置いたしました。手作りの一品物をじっくりご堪能ください。

【あすと浪漫座のユニフォーム】2017.7.12

「そのユニフォーム、とても素敵ですね!」浪漫座に来館されるお客様から時々 かけられる言葉です。テーブルクロス用にとイギリスにて買い付けた、赤いリバティ の生地でネクタイを作りました。濃紺のユニフォームシャツの胸には、”あすと浪漫座” を意味する”AR”のアルファベットをデザインしたお洒落なエンブレムが輝いています。

かっこいい制服、素敵なユニフォームは、不思議に着る人のモチベーションを上げ ます。高齢者を大切なお客様として丁寧に丁寧におもてなししようという気持ちは、 あこがれのユニフォームに身を通した瞬間に、それぞれのスタッフの心に宿っていく ことでしょう。

【エステルーム ファーストクラス】2017.7.26

現在、日本の高齢者の約500万人が認知症にかかっていると言われています。 その認知症の約7割を占めているのが、アルツハイマー型認知症です。私たちは 物忘れに代表される記憶障害から発症する病気だと思っていましたが、実はその 初期段階は、嗅覚障害からはじまるようです。

アルツハイマー型認知症の障害は、嗅神経が先行しその後に海馬の神経に表れる というように系統的に進行していきます。つま認知症の初期の段階で、嗅神経を 効果的に刺激し、再生を促してあげれば、認知症の進行防止が期待できるということ のようです。

以前に、テレビ番組でエステでのフェイシャルマッサージがきっかけで、軽度認知障害から回復した91歳の女性がとりあげられていました。「あすと浪漫座」の建設計画 を打ち合わせしている時に、その時の映像が思い起こされ、サ高住の建物の中にエステ ルームをつくろうということになりました。その名も「ファーストクラス」。

どうしてフェイシャルマッサージが認知症予防や回復に効果があるんでしょうか? いくつか理由が考えられます。①キレイになることで楽しい気分になったり、自信が 持てるという心理効果。②化粧品やマッサージオイルの良い香りで嗅覚が刺激される。 ③心地よい手の感触で、触覚が刺激される。④マッサージで血行が良くなりリラックス。 脳の血流も増加する。特に女性にとっては良い事づくめですね。

3Fにあるエステルーム「ファーストクラス」は、お洒落なステンドグラスの窓や フレンチのアンティーク家具が一層のワクワク感を助長してくれます。ご入居者様と そのご家族様だけがリーズナブルな料金で利用できるスペシャルなプレゼントです。

【音楽のある生活】2017.8.7

「あすと浪漫座」の館内には、いつも音楽が流れています。時にはスタンダードジャズ、ある時には映画音楽やクラシックというように、心地よいメロディに包まれた生活ができるようになっています。

幼少時代からずっと音楽を聴いてきました。橋幸夫、こまどり姉妹、水前寺清子あたりから始まり、ビートルズ、ベンチャーズ、グループサウンズにはまり、加山雄三、フォーク、ニューミュージック系などなど、時代とともにジャンルは変われどいつも音楽とともに歩んできました。だから私の日常生活に音楽は欠かせないものになっています。

以前、認知症の高齢者に対する音楽療法を追ったドキュメンタリー映画「パーソナルソング」を見る機会がありました。サブタイトルは”1000ドルの薬より1曲の音楽を”です。そこに映し出された奇跡のドラマには本当に感動しました。

登場人物の一人に90歳の認知症の女性がいます。昔を全く思い出せない彼女に、ルイアームストロングの「聖者の行進」を聴かせたところ、突然目が輝いて「学生時代を思い出すわ」と言って若い頃の思い出をとうとうと語りだしました。  思い入れのある曲、つまりパーソナルソングを聴かせることが、認知症の人たちを救うのにいかに効果的かを実証したドキュメンタリーでした。どうやら、音楽は、思い出と結びつきやすい性質をもっているようです。

そのような意味も含めて「あすと浪漫座」には音楽が溢れています。館内BGMやカラオケルーム、毎月のピアノリサイタルなど、音楽のある生活の中に幸せをかみしめていただきたいと思います。

【足湯の効能】2017.8.16

最近は、温泉地などでよく見られる”足湯”。足がポカポカ温まるので気持ちがいい。「あすと浪漫座」には、3Fの足湯広場”小春”にヒノキの香りがする足湯があります。夕食後に行われる”ナイト足湯”は、浪漫座の中でも人気スポットの一つです。

そもそも人間の体は心臓から温かな血液を全身に送り出してくれているのですが、足はその心臓から最も遠い場所にあるため最も冷えやすい部分だとも言えます。その冷え切った足を温めることで得られる効果は、私たちが思っている以上にたくさんあります。

①足は第2の心臓と言われています。
足には体全体の神経が多く集中しています。体全体を温めるサウナや温泉と違って 一部だけを温める足湯ですが、実はこれだけで驚くべき美容と健康効果が得られま す。

②むくみやセルライトの解消にも効果的。
足が太いことに悩む女性は大勢います。太く見せている主な原因が、脂肪とむくみですから、これを解消できれば足全体がすっきりしてきます。 むくみの原因となっているのが余分な水分と老廃物です。足は心臓から離れているため代謝や血流が鈍くなりやすく、老廃物が貯まりやすいのです。足湯につかることで足全体の血行が促進されて、たまっている老廃物、余分な水分が排泄されるようになります。そのおかげで足のむくみが取れてスッキリとしてくるという嬉しい効果があるようです。

③あらゆるトラブルの元、冷えを改善
冷え対策として、体を温めることが有効ですが、上半身よりも下半身を温めた方が 冷え症の緩和に効果的だそうです。 足湯は、下半身でも末端部分である足だけを温めるのですが、足には他の内臓と関 連の深いツボが集中していて、足を温めただけで内臓全体を温めてくれます。 これ以外にも、ストレス解消のリラックス効果や安眠効果など、足湯はいいことづくめですね。

そして何よりも、足湯につかりながら楽しく世間話をして、ご入居者様同志が和や かに過ごしていらっしゃることが素敵だなと思っています。

【豊富な蔵書・各階にライブラリー】2017.8.29

「あすと浪漫座」の各階には大小趣きの違うライブラリーがあります。小説をはじめとして、絵画集、エッセイ、コミック等いろいろな分野の書籍がたくさん並んでいます。 サ高住を建設するにあたって、図書室は必ずつくろうと決めていました。自分自身を考えて見ると、読んでみたい本はたくさんあるけれども、日常の忙しさにかまけてなかなか読めずに時を重ねてきたという後悔の念があります。

ご入居される高齢の方にとっては、おそらく時間はたっぷりあるでしょうから、まだ目がご不自由でなければ、本が読めることは至福の時を過ごすことになるに違いないと思っていました。

これまで自分が読んできた本や、たくさんの方に寄贈していただいた本があちこちに並べられています。アンティークチェアに腰掛けながら、ライブラリーで静かに本を読まれる方やライブラリーから読みたい本を借りて、ご自分のお部屋で読みふける方など、 予想をはるかに超えて皆さんが本に親しんでいることは本当にうれしいことです。

本は、たった数センチの中に、先人たちのさまざまな知恵、教訓、技術、卓見が詰まっています。自身の人生を豊かにしたり、時には人生そのものを変える程の力を持っているのが本の力です。

高齢者施設や老人ホームに入居したら、そこで人生が終わってしまうのではありません。たとえどんな年齢になったとしても、もっと元気になろう、さらに豊かになろう、知らない世界を見てみよう、という前向きな気持ちを持つことによって、増々生き生きと過ごしていただきたい、それが私の願いです。

【ビンテージカフェ】2017.9.12

ヨーロッパの街並みには、いたるところにテラスやオープンカフェがあり、昼間であれ夜であれいつも誰かと楽しそうにコーヒーや紅茶を飲んでいる光景が見られて楽しい。

コーヒーが好きなんじゃない。対話が好きなんだなあとつくづく思います。

笑い声が響きわたる街角っていいですね。仙台にもそんな街並みが増えてくれればいいなと思い、ブリティッシュ館「あすと浪漫座」の一角にカフェを作りました。

「あすと浪漫座」と同様、イギリスのアンティーク家具と照明にこだわった内外装と自家焙煎のおいしい、こだわりのコーヒーは、たちまち評判になりました。

それ以上に、浪漫座にご入居されている方々が、ご家族やご友人とともに頻繁に”お茶している”姿は、何とも微笑ましい限りです。カフェのお客様としてご来店される近隣・地域の皆様とご入居者様との交流の輪が一段と広がってくれればこれ以上の幸せはございません。

【ビンテージ倶楽部バンド】2017.9.22

平成23年3月11日の東日本大震災以降、震災の被害に打ちひしがれていた近隣の方々の力になりたくて、私と音楽仲間でバンドを結成しました。”アラ還”とも言われる世代のメンバーでつくったアコースティックバンドなので、その名を「ビンテージ倶楽部バンド」としました。

あすと長町地区に建設された復興応急仮設住宅の方々を含めた長町近隣の皆様にお声掛けをして、長町本社ビルにて毎月”頑張ろう宮城応援コンサート”を続けてきました。

参加された方が地元新聞に、「ライブに参加して感激して涙が出ました。頑張ろうと元気が出ました。」という内容の投稿をされたのを知り、音楽の力の大きさを改めて実感しました。

それ以降、地元太白区内の各種のイベントや定禅寺ストリートジャズフェスティバル等で演奏活動を続けてまいりました。皆様の心の中に大切にしまってある懐かしの名曲を中心に、共に音楽を楽しんでいただくハーモニーバンドとして頑張っています。

”あすと浪漫座”でも時々ライブイベントを開催する予定です。

先日、80歳になった永遠の若大将こと加山雄三さんのコンサートを見て力をいただきました。私たちも加山さんが歌い続けたその年代まで元気に歌い続けようと誓い合いました。同じ湘南育ちの後輩として・・・・・

【アンティーク時計】  2017.10.2

年配の方々の中には、昔ご自宅にゼンマイの柱時計があったという経験をお持ちの方 も多いと思います。私の実家にもありました。最初は祖父がゼンマイを巻いていました。 私が小学校の高学年になった頃、「今日からはこの時計のネジ回しはお前の仕事にするからね」と言われ、1週間に1回のゼンマイ巻きが私の日課になりました。

”あすと浪漫座”には、あちらこちらにイギリスのアンティーク柱時計が時を刻んでいます。100年間毎日休まず時を刻んできた「おじいさんの時計」の歌のように、ここにある時計は、本当に100年近くいろいろな人の人生を眺めながらチクタクと歯車を回してきました。

アンティーク時計には、大別してゼンマイ式と分銅式の2種類がありますが、それぞれの時計がなかなか気難しい。ただゼンマイを巻けば動いてくれるという代物ではありません。優しく優しく巻き過ぎないようにして、振り子は左右均等にふれるように調整します。そして耳を近づけてチックタックの音を聞き分けます。リズム正しく均等な音になるまで時計本体の傾きを微調整します。更には時計の進み具合に応じて振り子の長さを調節して一日経ったらまた調節します。本当にデリケートです。愛情がなければ正しく時計を動かし続けることはできません。

やはりこれも人間のお世話、なかんずく高齢者のお世話に通ずるのではないかと思います。

高齢者が1日1日年齢を重ねていくのは簡単なことではありません。血圧や体温などのバイタルはもちろんの事、食欲・排泄・顔色・体の痛み・話す言葉の一つ一つに至るまで丁寧に耳を傾け、必要なサポートを積み重ねて、年輪を刻んでいくものだと思います。そしてやはりそこにも愛情が流れていることが大事なポイントなんですね。 ”あすと浪漫座”は、人にも物にも優しい高齢者住宅でありたいと強く決意しています。

【マルク・シャガール】2017.10.30

「あすと浪漫座」のロビーラウンジには、いくつかのマルク・シャガールの石版画が飾られています。よく知られている「サーカス」や「魔笛」「カルメン」「ソロモンの雅歌」などです。

20世紀最大のユダヤ人画家と評され、生涯にわたり妻であったベラを愛し、妻への愛や結婚を数々の作品のテーマとしたことから、“愛の画家”と言われたシャガール。その幻想的な画風と温かい色彩に何度も心が釘づけになりました。

絵画との出会いは、人との出会いに似ていると思います。どんな場所でどういう作品に巡り合うか、その一瞬の出会いが人生を大きく左右することがままあります。

好きな作家の作品は必ずしも美術館でなくてはならないという訳ではありません。高齢者住宅である“あすと浪漫座”には、美術館に足を運べなくなった人ばかりです。シャガールのような巨匠の絵をご覧になって、それぞれが印象深く心に感じていただけるように素敵に飾ってみたいと思います。

【孤立しない生活】2017.11.11

あすと浪漫座は、毎日人の出入りで忙しい。正面玄関にあるレセプションデスクでは、常に入館や来館の人たちの対応に追われています。「まるでどこかのシティホテルのフロントのようですね」と言われます。入居者が頻繁に出かけることはもちろん、ご家族や知人、友人が毎日のように訪れます。願った(?)通りの光景です。

内閣府が実施したある調査では、「一人暮らしをしている高齢者の会話の頻度」について「2~3日に1回」が最も多く、次いで「1週間に1回未満」となっていて、日常生活で会話をほとんどしない一人暮らしの高齢者の姿が浮き彫りになっています。

また「近所付き合いの程度」の質問には、一人暮らしの高齢者の64%が「ほとんどない」もしくは「挨拶する程度」と回答。

地域社会との接点がなく社会から孤立する高齢者が多いことを物語っています。更に5人に1人が「困ったときに相談したり、頼れる人がいない」と答えています。全国のあちこちで高齢者の孤独死が伝えられ、オレオレ詐欺に代表される高齢者被害がますますエスカレートしていくことに心を痛めています。

有料老人ホームや浪漫座のようなサービス付き高齢者向け住宅に入居することは、孤独死の不安から身を守る最も安心な対策の一つでもあります。ただし、入居すればすべてがうまくいくとは限りません。郊外の高齢者施設に入所した途端に社会や家族からも遠ざかり、個室に閉じこもって寂しい毎日を過ごす事例だって少なくありません。

ゴージャスな展望レストランでのお食事に会話が弾み、共有のラウンジではご家族やお友達と楽しい時間が流れ、デイサービスに出かける人は体力づくりに汗を流し、ナイト足湯につかりながらロマンを語り、併設のカフェで懐かしい友人と紅茶を味わい、豊富な蔵書が自慢のライブラリーでは好きな読書にいそしんだり、「あすと浪漫座」は、ご入居された方が、プライバシーを保ちながらも“孤立しない”ためにどんな工夫ができるかに挑戦し続けていきたいと思っています。

【天(そら)は東北】2017.11.21

♪~天は東北 山高く~♪ 旧制二高(現在の東北大学)の校歌である。最近の東北大学生でこの歌を知っている人はほとんどいないと思うが、私が現役学生の時に巡り合ったこの歌は本当に名曲だと思っている。ちなみに作詞は土井晩翠。かれこれ卒業して40年経った今でも心に刻まれている。

最近“あすと浪漫座”に入居された高齢のSご夫妻。ご主人は長年の教職を定年退職されてから久しいが、厳格な方で、二人の娘さん達の前で歌を歌うことなど一回もなかったという。ところが、私とのひょんな会話の中で、Sさんがニ高出身で私の大先輩であることがわかり、私が♪~天は東北~♪を歌いだしたら突然Sさんも歌いだした。横にいた娘さんも初めて父が歌うところを見たと、びっくりしていた。

そこから、本人の記憶の中にしまってあった大事な思い出が蘇ってきた。校歌が書かれた手ぬぐいが見つかり、マントを身にまとった学生時代の写真や、大事に箱にしまってあった徽章が出てきて、当時の鮮明な記憶とともに何回も校歌を歌うSさんの姿が見られた。

青春時代の思い出は、自身の人生の最高の宝物。その輝きをきっちりと確認しながらゆっくりと最終章を歩んでゆく。そんな素敵な生き方を少しでも後押ししていきたいと思っている。

【浪漫座シアター】2017.12.5

高齢者の認知機能の改善方法の一つに“回想法”があります。過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで、脳が刺激され精神状態を安定させる効果が認められています。 浪漫座では、毎月みんなで懐かしの名画を鑑賞する「浪漫座シアター」を企画しています。
10月は、オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」を、11月は石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」でした。
どちらも60年以上前の作品でしたが、約1時間40分ほどの上映時間の間、じっと食い入るように見つめ、終了後には全員総立ちになって大拍手が起こりました。全員の目がうるうるとしているのもわかりました。終了後には、今まで聞いたこともないような淡い青春の恋話も飛び出す始末。思い出パワーの効果は絶大でした。
自分自身が一番輝いていた若かりし頃に思いを寄せながら、わが人生はまだまだ捨てたものではないと心を輝かせている姿が何とも微笑ましく映りました。

【2018年の幕開け】2018.1.10

平成30年、明けましておめでとうございます。
昨年5月に“あすと浪漫座”がオープン。以来1日も休まず奮闘してまいりました。たった半年間ですが、たくさんのドラマと笑顔と奇跡が生まれました。年齢を重ねられ、次から次へと襲ってくる病気と闘いながら、心身ともに疲れ果ててしまった方々が、入居されてからみるみる輝きを取り戻していく姿を見ると、思い切って“浪漫座”をつくって本当に良かったと思っています。
今年は戌年。商売も新たに拡大するのではなく、今あるものを更に充実させるようにしっかり守り固めていく年だとも言われています。多くの皆様から“あこがれの館”“奇跡の館”と言われるように、もっともっと皆様の笑顔が見られるように日夜励んでいく所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【奇跡の館・エピソード1】2018.1.18

「あすと浪漫座」に入居された方の変化には本当に驚かされる。
わずか数か月の生活の間でも劇的に変わる方がいる。○様。例えば歩行状態。ご入居当初は車いすで全介助だったのに、「私は歩いてレストランに行きたい」とおっしゃって、3日後にはヘルパーさんに手を引かれてご自分の足でレストランにやってきた。更に2日後には1点杖で登場し周囲をびっくりさせた。
それだけではなく、これまで在宅にお一人で生活されていた時には、お粥とほんの少しのおかずだけの小食だった方が、毎食完食されるようになった。それ以外にもそれまでの生活では考えられなかった進化の姿が見られるようになったのは、奇跡という以外に言葉が見つからない。
「あすと浪漫座」というあこがれの生活空間を手に入れて、“もっと長生きして人生を楽しみたい!”という気持ちが数々の奇跡を生み出しているのだろうか?こんな奇跡をたくさん見たいと思っている。

【音楽の力・生演奏の魅力】2018.3.28

あすと浪漫座1Fにあるイベントホール「ハーモニーホール」では、毎月いろいろなジャンルの音楽イベントを開催している。

ピアノリサイタル、演歌ショー、民謡まつり、ビンテージ倶楽部バンドによるクリスマスライブ等々、多種多様な音楽ライブを楽しんでいただくことができる。

2月には総勢36人の吹奏楽団の演奏を聴いた。チューバ、トランペット、トロンボーン、フルート、クラリネット、ピッコロ、オーボエなどたくさんの金管・木管楽器の音を生で耳にして、その迫力と音色の美しさに感動していた。

テレビやCDなどで聴いている時に比べて、直接心に響いてくる生の音は、確実に聴いている方々の心を揺さぶっている。“心の琴線”という言葉があるが、人の体の中にはきっとそれぞれの琴線があるに違いない。

この先、ご入居されている皆様の“心の弦”をどれほど強く、大きく振るわせることができるか、あすと浪漫座は挑戦していきたい。

【生き抜いてきた人のオーラ】2018.3.28

3月17日(土)は、“スプリングコンサート 奇跡の歌声 引田香織さんの弾き語りライブ”が開催された。ライブを聴かれた方々からは「こんな歌声は今まで聞いたことがない!心臓が止まるかと思ったわ」などと絶賛の声がたくさん聞かれた。

感動のライブの後に、更なるサプライズ。99歳の誕生日を迎えるKさんの“白寿のお祝い会”が挙行された。突然スタッフから金色の烏帽子とチャンチャンコを着せられ、戸惑いながらもだんだんと満面の笑みを浮かべるKさん。金のくす玉を割り、最前列で加山雄三の「君といつまでも」の生歌のプレゼントを聴いているその姿は“生き抜いてきた人間の風格”が感じられた。終了後には、たくさんの入居者様がKさんのもとにやってきて、長寿のご利益をいただこうと握手を求めたり、肩を叩いたり大賑わいだった。

人生の大海原を長く渡り歩いてきた人だけに見える景色があると思う。「99歳まで生きればもう充分だ」と常々言っていたKさんが、「長生きしてみるもんだ、100まで頑張るからね」と語った姿にジンときた。浪漫座には“100まで生きよう”という空気が流れている。

【生活のメリハリ】2019.1.10

毎日の生活に充実感を覚えることは人にとってとても大事なことだと思う。仕事をしたり、子育てで忙しい日々を過ごしたり、親の介護をしたり、いわゆる現役時代は好むと好まざるにかかわらず、しなければならない事に追われての毎日なので退屈感は少ない。

ところが、あんなに忙しかったいろいろなことが一段落ついて、高齢者といわれる世代になった時の過ごし方は難しい。“毎日が日曜日”という日々は、実はそれほど楽しいとは限らない。

浪漫座の入居者様には出来るだけメリハリのある生活を送っていただきたい。何もすることがなくて退屈だと思われないように工夫を重ねている。

デイサービスや入浴などの介護サービスのリズムに加えて、毎週の足湯やカラオケ会、ヤクルト販売会などのお楽しみ。月毎に開催されるティータイムや音楽ライブイベント等々、高齢者の体力に合ったメリハリと楽しみのある生活となるようスタッフは頑張ってくれている。

「今年の年賀状に、“今の生活が人生の中で一番幸せです”と書きましたよ」と笑顔で教えてくれた92歳の男性の言葉は本当に嬉しかった。今年の浪漫座は、そんな方をたくさん作りたいと決意している。

【禅語「露堂々」】2019.03.20

あすと浪漫座では、時季に合わせて「茶道の会」を企画している。
高齢者住宅であっても折々に様々な催し物に触れて心を動かしていただきたいと願っている。「茶道の会」もその一つ。特別に茶の湯の流儀や形式にこだわることなく、どなたにでも抹茶を楽しんでいただくことを主眼にしている。

先日「茶道の会」に参加された方から、風炉先屏風を寄贈された。
セットするとさすがに会の格調が変わった。その風炉先には書道家である有井凌雲先生の「露堂々」の書が認められていた。

「露堂々」は禅語である。「堂々と露(あら)わる」と読み、「明らかにはっきりあらわれていて、少しも覆い隠すところがない」という意味だと知った。言ってみれば、世の中の真理というものは、どこかに隠れているわけではなく、最初からありのままに現れていて、それらに気づく心こそが大切なのである、という意味なのだろうか。大変に奥深い言葉である。

季節は少しずつではあるが毎日移り変わっている。春に向かって草花は少しずつ成長し、冬が近づけば葉は枯れていく。人の体の細胞だって、日々新しいものに変わりながらも年を重ねれば衰えていく。

そうした姿こそが人の真実の姿であることにしっかり目をむけながら、日々楽しく充実して過ごしていただけるようにお手伝いをしていきたい。ほのかに甘い抹茶をすすりながら、そんなことを考えていた。