パワーリハビリテーション
パワーリハビリテーション(パワーリハビリ)は、老化を効果的に食い止め、動かしづらくなった筋肉を再び動かしやすくするという【維持期】に理想的な自立支援介護のためのリハビリ・プログラムです。
パワーリハビリは、筋力トレーニングではありません!
各マシンでは、座位の正しいポジショニングで、軽い負荷をかけ、同じ軌道の正確な運動を繰り返し行うことによって、「座る・立つ・歩く」という3つの基本的な日常動作に必要な筋肉〜“動かさないことで、動かなくなった筋肉(不活動筋)”〜を再び活動筋へと戻し、徐々に無理なく動かせるようにしていきます。
パワーリハビリのポイントは“軽い負荷”にあり、マシントレーニングが心臓に与える負担は、入浴よりも少し軽い程度にとどまります。
高齢者の心臓は、激しい運動に応えるだけの力を失っており、日常生活に問題がなく治療などをしていない場合でも、心血管系や肺の老化による機能低下が潜んでいる場合があることから、パワーリハビリは高齢者や要介護者において、トレーニングそのものの“安全性”と“効果”が確保されている画期的なリハビリ・プログラムといえるのです。
“パワーリハビリ”と“水分摂取”で、認知症改善
認知症は、アセチルコリンが減少することによって引き起こされることが分かってきました。つまり、アルツハイマー型認知症は、“アセチルコリン欠乏症”とも言えます。
パワーリハビリをおこなうことにより、安静時の10万倍のアセチルコリンが体内に分泌されることが分かってきて、アルツハイマー型認知症に著しい改善が見られるのは、このような薬理学的効果があると考えられるからです。
また、水分を十分『目安として1日:1500ml以上』摂取することで、脳内の血流が促され脳が活性化し、意識の覚醒水準が上がって、認知機能が高まることから認知症改善が見られると考えられます。
パワーリハビリテーションの効果
- 1. 要介護度の改善
- パワーリハビリテーション実施前後の要介護度比較で、要介護度改善率が81%の結果が得られています。(平成13年〜15年度実施、対象者79名、神奈川県川崎市)
- 2. 病気に対する成果
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- 認知症
アセチルコリンの分泌促進。「うつ」状態の改善物質分泌などにより認知症の改善がみられる。
- パーキンソン病(パーキンソン症候群を含む神経難病)
運動に伴って、大量のドーパミンの分泌がみられる。これが症状の改善につながると考えられている。
- 陣旧性脳卒中の麻痺
かたく動かなくなった手足が実用的レベルまで改善する例が少なからずあります。反復運動によって筋力の緊張がやわらぎ、動きが誘発されるためと考えられています。
- 腰痛や膝の痛み
パワーリハビリで姿勢がよくなり、脊椎や膝への体重のかかり方が均等になります。この結果、腰痛や膝の痛みも和らぐと考えられています。
- 3.行動変容
- 動作・体力の改善で自信がつくようになります。その結果、行動の変化がみられます。(趣味であった社交ダンスや登山、絵画などを再び行うようになったなど)
他のデイサービスとの違い
リハプライドは、ご利用者様が昨日より今日、今日より明日、すこしでも身体を動きやすくしたいという向上心に対して、パワーリハビリによる確かな成果と実感とご家族の笑顔が利用者様の意欲を引き出していきます。
リハビリの専門職は、急性期・回復期!
リハプライドは、維持期・慢性期!
リハプライドでは、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士等)ではなく安全管理の意味合いを含めて、看護職員が機能訓練指導員を兼務させて頂いております。
マシン1台1台がリハビリ専門職の代わりに、一定方向へ一定の負荷を正しくかけ続けていきます。マシンのポジションをスタッフが毎回セッティングしますので、ご利用者様は毎回同じ負荷で、同じ体の動きを数多く再現できることで、回復期でも獲得できなかった、機能回復を実現している方が数多くいらっしゃいます。